前職では住宅営業を2年経験。
家を売る仕事ですから、歩合制だったり土日出勤だったりと起伏の激しい毎日でしたが、家族のことを考えるとやっぱり「安定」を求めたんですよね。
野心を持って飛び込んだ住宅営業の仕事でしたが、「航空機」という珍しいモノ作りに挑戦できる和田製作所なら、また野心を持って取り組めるし、モノ作り企業ならではの安定感もあると思って転職してきました。
配属は工作部。
航空機部品を製作する為の治具などを製造する仕事です。
前職の営業職はある意味「自由」な仕事でした。
時間の使い方も働き方も自分でコントロールするものでしたが、工作部では朝のラジオ体操から仕事がスタート。
1日の仕事内容から昼食や休憩時間まで、とにかく「カチッ」としてるんです。
入社当時、正直言って違和感はありました(笑)。
でも、「よし、今日はこの仕事をやるぞ」と頭の中がいつもクリアな状態で、精神的に安定するのに時間はかかりませんでしたね。
入社から7年が過ぎました。
高い品質水準を持つ航空機のモノ作りは未だ「人の手」に頼る部分がたくさんあり、道具の使い方ひとつとっても「自分のモノ」にするには時間がかかります。
例えば、50歳代の大先輩に比べると自分の加工技術はまだまだ。
言いにくいけど、まったく仕上がりが違うんです(笑)。
モノづくりの工程は、誰かが未熟すぎたり手を抜いたりすることで、後工程にすごく迷惑がかかるものです。
今は工作部レジン係に在籍していますが、チームワークは自慢できます。
皆がすごい技術を持っているというよりも、皆で技術を補完しあって良い製品を作れる環境なんです。
こんな環境ですから自然と仕事に責任感を持つようになりました。
営業職の時は仕事がダメなのは自分一人がダメという理屈でしたけど、今は違います。
今いるレジン係が社内的に高い評価をもらえるよう、皆で力を合わせていきたいと思います。