「手に職を付けて一生続けられる仕事をしたい」と思ったのが転職のきっかけです。
前職は地方銀行の営業担当。
数字に追われて動き回る仕事が性に合わなかったのか、2年半で転職を決意しました。
だけど「手に職」をどうやって付ければいいのか、資格も経験もない不安な決意に「設計未経験OK」の募集で背中を押してくれたのが和田製作所でした。
それからあっという間の10年になりますが、あらためて振り返れば「同じ仕事がない」という設計の仕事に没頭してきたと思います。
入社後から2年間くらいはCADの操作の習得に必死で余裕が無かった記憶がありますが、それ以降は「図面を描く」というより「良いモノを作る」ための設計をするようになったと思います。
良いものとは工作性やコストなど、後工程や利益まで踏まえた設計物のことです。
たまに突発的な仕事、いわゆる「特急仕事」が入ってきますが、そんな時にウチらしさを強く感じます。
営業、設計、工作、仕上げまで、いつもはそれぞれの部門でそれぞれの役割を務める社員たちが緊急事態発生とばかりに集結。
スクランブル体制でその仕事に全力で取り組むんです。
その団結力というか、突破力というか、一気に集中して事を成していく様は手前味噌ですが立派なものだと思いますね(笑)。
航空機作りの仕事は厳格な標準や規格に沿って正しく行うものですが、そんな中で「現場の小さな提案」が仕事効率を高めたりミスを予防したりします。
だからこそ日々の伝達の精度や理解の深度を高め続けることが本当に重要。
設計のリーダー職を務める立場でもあるので、設計という仕事の面白さや難しさ、そして「良いモノを作る」ということを仲間にも伝えていきたいと思っています。